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溶射

 溶射は、乾式表面処理の一種で、さまざまなものがあるが、機械系では主に耐磨耗性、耐食性、耐熱性向上のために用いる場合が多い。

熱処理系の情報があるサイト

Design Mechanic:樹脂、ゴム、セラミック、ステン系の材料、性質、熱処理などについて解説しています。

アブレーダブル溶射

・文献
ギヤ内蔵型圧縮機へのアブレーダブル溶射技術の適用 石川島播磨技報Vol44 No.6(2004-11) P398-402

乾式表面処理(参考文献:機械設計2003/10)

(1)溶射
 基材と異なる物質が表面を覆って表面を改質する。金属、セラミックスなどを溶融・加熱して基材表面に衝突させて皮膜を形成する。耐磨耗性、耐食性、耐熱性にすぐれ、印刷用ロール、ガスタービン部品、アルミエンジンのシリンダブロックなどに用いられる。

(2)溶融めっき
 基材と異なる物質が表面を被覆し、さらに基材との界面で拡散浸透して表面を改質する。基材は鉄鋼が多く、被覆にはアルミ、亜鉛−アルミ合金、鉛−スズ合金などが用いられる。耐食性、耐熱性、加工性などを目的に自動車、家電製品などに用いられる。

(3)PVD・CVD処理
 PVD(物理蒸着法)は、皮膜材を真空中で加熱蒸発させて基材表面に薄膜を形成して改質する。耐磨耗性、機能性、低摩擦係数が特徴。
 CVD(化学蒸着法)は、蒸着物質を基材表面で化学反応によって合成し、成膜して改質する。耐磨耗性、機能性、低摩擦係数が特徴。



□溶射関連文献

単車エンジン・シリンダボアの線爆溶射システムの開発:川崎重工技報・145号
線爆溶射法は、環境負荷が低い他、密着強度と 耐摩耗性に優れた被膜の形成に適した手法であり、特に小型シリンダの内面に適している


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